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歯周病と全身疾患

歯周病が心臓病、肺炎、早産などのリスクを高める可能性があることがわかってきました!
歯周病は口腔内の細菌の感染によって引き起こされる病気です。
その細菌やそれが作り出す毒素や炎症を引き起こす物質が患部から血液中に入り、全身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

歯周病と心臓病
最近の研究で歯周病が心臓病を引き起こす危険因子の一つであることがわかってきました。
歯周病と関係がある心臓病は心内膜炎、狭心症、心筋梗塞です。

心内膜炎になる理由
もともと心臓弁や心内膜壁に障害がある人は、歯周病細菌が血管内を通って心臓の障害部位に定着して細菌性心内膜炎を引き起こします。

狭心症、心筋梗塞になる理由
1.歯周病菌が作り出す毒素に対抗するため免疫細胞が作り出した物質が冠状動脈(心臓に栄養を送る血管)を変性させてしまう。
2.ある種の歯周病菌が持っている血液を固める因子が直接冠状動脈に血栓を作る。
歯周病と糖尿病
糖尿病が歯周病を悪化させる因子であることは以前からわかっていましたが、同時に歯周病が糖尿病を悪化させる因子でもあることがわかってきました。

歯周病が糖尿病を悪化させる理由
歯周病が進行した場合、歯周病病巣の炎症細胞からサイトカインという物質が産生されます。
このサイトカインが毛細血管を伝わって血中に入るとインスリンの活性を干渉し血糖値のコントロールが不十分となり糖尿病を悪化させます。


歯周病と肺炎
高齢者の場合、生理的機能が衰えるため唾液や食物を飲み込もうとした時、誤って気道の方へ行くことが多くなります。こう言うことが常時慢性的に繰り返されると口腔内の細菌が肺の方へ入り込んで肺炎を引き起こす場合があります。
高齢者以外にも認知症、被介護中、脳血管障害、手術後の方は注意が必要です。
また、前述のサイトカインが肺に吸引されると肺での感染が開始、進行させる一因になります。


歯周病が及ぼすその他の影響

歯周病と早産・低体重児出産
歯周病菌の出す毒素に対抗するためにプロスタグランジンE2の血中濃度が上がります。
これが胎盤を通過して胎児の成長に影響を与えたり子宮収縮と子宮頚部の拡張を引き起こすことで早産や低体重児出産になると考えられています。


インフルエンザ
インフルエンザウイルスが直接歯周病を引き起こすわけではありませんが、歯周病の人は口腔内の清掃状態が悪く、その分インフルエンザウイルスに感染する機会が多くなる可能性があります。
風邪の予防にうがいがありますが、歯ブラシにも風邪予防の効果があるかも知れません。




 
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